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森と人「多様な関係を」 松本で「Waの会」地域討論会

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 信濃毎日新聞社は26日、「森の恵み、生かすには?」をテーマに地域討論会「Waの会」を松本市の県松本勤労者福祉センターで開いた。伊那市などを拠点に、森林と人の暮らしとのかかわりを描く作家の浜田久美子さん(47)らが講演。約50人が県産材の利用や林業の担い手を増やすにはどうしたらいいかを考えた。
 浜田さんは「森の恵みを生かすには、人間側の力量を上げることが必要」とし、良い循環を生むには「一つの森に対して多様なかかわり方ができることが理想」と話した。
 例として、ドイツ南部の都市、バートウェーリスホーフェンを紹介。保養客が森林浴などを楽しむ傍らで、道端に材木用の丸太、木の上には狩猟用の足場が見られるなど、林業が他の産業や人々の生活と密着している点を挙げた。
 その後、「森の力を暮らしに生かそう」「地元の木で家を造るには」「山の守り手、増やすには」の3分科会で意見交換。市民グループ代表として環境問題に取り組む望月みつよさん(60)=塩尻市=は「まずは実際に森に行って、触れることが大事だと感じた。グループの活動に下草刈りなどを取り入れたい」と話していた。今回は、信濃毎日新聞で連載中の「森の世紀」「緑輝け」の連動企画。
【写真説明】「森の恵み、生かすには?」をテーマに開かれた地域討論会「Waの会」

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