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2009年4月 1日〔メディア局〕
長野市の善光寺は中世以来、女人救済の寺として有名です。善光寺の住職は、浄土宗大本願と天台宗大勧進の2人の住職が務めていることは知られていますが、大本願が全国で唯一の浄土宗尼僧寺院の大本山であることは、あまり知られていません。
善光寺上人を兼ねる大本願住職は代々、皇室とゆかりのある公家や大名家に連なる女性が継承してきました。現在の第121世、鷹司誓玉上人は、藤原氏につながる五摂家の1つ、鷹司家の出身です。慶応大を卒業後、大学助手を経て、1955(昭和30)年に入山。幼いころから仏門に入る尼僧が多かった当時、25歳での出家は大きな話題になりました。入山の日には長野駅前から善光寺参道にかけて約1万人が詰め掛け、出迎えました。
鷹司上人が、華族の暮らしぶりが分かる少女時代、出家の決意から入山後の研究生活、善光寺や仏教界、尼僧の行く末を語ります。尼僧の生活はもちろん、跡継ぎ探しや尼僧の在り方に心を砕くさまには、全国の尼僧のトップとしての責任の重みや大本山としての格式の高さゆえの悩みも感じられ、1人の女性の生き方が読み取れます。
地域紙・週刊長野の聞き書き連載を大幅加筆。フリーライター北原広子さんが連載に引き続いて聞き書きを担当し、1冊にまとめました。
四六判、264ページ、定価1680円(税込み)。お求めは書店、信毎販売店へ。