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2009年3月29日〔編集局〕
第3回「信毎こどもスクール」が28日、佐久市で開かれた。小学生と保護者ら300人近くが参加。2000年にノーベル化学賞を受けた筑波大名誉教授の白川英樹さん(72)の講演を聞いた。白川さんが発見した電気を通すプラスチックを応用したフィルムスピーカー作りの実験もあった。
白川さんは、県佐久創造館で「セレンディピティーを知っていますか?電気を通すプラスチックの発見」と題して講演。ノーベル賞受賞時のエピソードなどを語った。セレンディピティーとは「思いがけない失敗や偶然により目的以上の大きな成果を挙げること」で、「やって来る偶然」と「迎えに行く偶然」があると説明。迎えるには「常識や決まった手順を疑ってみる。予想外の結果を失敗や誤りとして切り捨てず、よく観察し、記録し、調べることが大切」と話した。
東中学校での実験は、白川さんと信州理科教育研究会の教員が指導。小学5、6年生32人が4時間近くにわたり、挑戦した。電圧を加えると伸縮するプラスチックに、電気を通す液体のプラスチックを塗り、銅箔(どうはく)の粘着テープを四辺に張ると、スピーカーが完成。CDプレーヤーなどをつなぐと音楽が流れた。佐久市切原小6年の柳沢優里さん(12)は「楽しかった。あまり好きでなかった理科がきょう好きになった」と話していた。
信濃毎日新聞社の多目的広報車「なーのちゃん号」も登場し、記念新聞を配った。
【写真説明】ノーベル化学賞受賞者の白川英樹さん(中央)らの指導で実験をする子どもたち=28日、佐久市東中学校