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2009年3月 1日〔メディア局〕
県内出身映画監督8人の作品と人間像に迫った本紙・ウイークエンド文化面の連載をまとめた「魂の表現者たち信州映画人の贈り物(メッセージ)」(信濃毎日新聞社)が出版された。社会への視線や作品づくりへのこだわり、それぞれの監督にまつわるエピソードを盛り込んでいる。
「魂の表現者たち信州映画人の系譜」の題で、2006年2月−07年11月に連載。故熊井啓監督=安曇野市(旧豊科町)出身=や、崔洋一監督=佐久市出身、山崎貴監督=松本市出身=ら8人の監督や関係者へのインタビューを基に作品に込められたメッセージ、時代性を書いた。
降旗康男監督=松本市出身=は、戦時中、実家の隣の旅館に宿泊していた特攻隊員が「この戦争は負けるんだから。外交官か科学者になって国を再興しなさい」と諭すように言ったと、少年時代の体験を明かす。この出会いが、元特攻隊員を主人公にした「ホタル」の製作につながったという。
出版に当たり、1964(昭和39)年以降の主要映画作品と文化・風俗の歩みを示した年表や県内各地の映画祭情報、主要作品ビデオ・DVDリストも付けた。
A5判、248ページ。1680円(税込み)。問い合わせは本社出版部(電話026・236・3377)へ。
【写真説明】信濃毎日新聞社が出版した「信州映画人の贈り物」