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2009年1月 7日〔事業局〕
長野市の善光寺で行われる御開帳に合わせ、「“いのり”のかたち―善光寺信仰展」を4月4日から5月31日まで、善光寺東隣にある県信濃美術館で開催します。
宗派を超えて庶民に広まった「善光寺信仰」。人々がさまざまな祈りを込めて造り、守り伝えてきた仏像など約60点を集める展覧会です。
鎌倉時代には、古像や霊像の模像が数多く造られました。それは霊験あらたかな仏像「霊験仏」が、特に強い御利益があると信仰されたためです。
その代表が善光寺本尊を模した「善光寺式阿弥陀(あみだ)三尊」です。中央に阿弥陀如来、両側に観音菩薩(ぼさつ)と勢至菩薩の脇侍を配し、3体が1つの光背で覆われています。全国各地に二百数十例が知られており、霊験像として突出した数を誇っています。また、元となる本尊が秘仏のため、姿に幅広いバリエーションがあり、特異な存在として古くから注目を集めてきました。
本展では、大きさ、材質、像の形式やデザインがさまざまな「善光寺式阿弥陀三尊」を展示します。それらが造られる以前の中国・朝鮮からの渡来仏や、同時代に造られた霊験仏、さらに「善光寺仏師」の手がけた仏像など、多様な「“いのり”のかたち」をご覧いただきます。仏像の制作工程の資料も展示します。