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県縦断駅伝 全15チーム紹介(上)

 第57回県縦断駅伝競走(信濃毎日新聞社、長野陸協、県教委、信毎文化事業財団主催、NTT東日本長野支店、長野日産自動車協賛)は15、16両日、15チームが参加し、長野市―岡谷市、松本市―飯田市の21区間217・1キロのコースでスピードを競う。
 昨年は、2日間ともスタート区間で主導権を奪った全佐久が、2位長野市に9分11秒の大差をつけ初優勝。今年もスピードランナーをそろえ、2連覇に照準を合わせる。総合力の高い長野市、上伊那もV奪回を期し、昨年4位の飯田下伊那、5位の塩尻東筑木曽なども浮上を狙う。導入から3年目になる「ふるさと選手制度」で有力選手の参加が増え、大会はさらに盛り上がりを見せる。郷土の期待や声援を背に力走する代表15チームのメンバーや戦力を紹介する。

 ※チーム名左の数字はナンバーカード。メンバー表は出走順で、同じ選手が2回走る場合は省略。◎が主将、Fはふるさと選手。氏名、所属、年齢、出場回数の順。


【1 上伊那】競争心芽生えた強豪

 昨年3位にとどまった強豪は、これまで4区を走るエース上島に頼りがちだった選手たちの間に競争心が芽生え、以前は月2回だった合同練習を毎週行ってきた。
 「選手が競い合い、10キロ走の平均タイムが上がった」と清水監督。序盤で各選手が上位に食らい付いてプレッシャーを与え、スピード勝負になる距離の短い区間で前に出る戦略を描く。
 昨年に続き、ふるさと選手の宮下を18区に配置。若手を積極的に起用し、成長著しい佐々木は1日目最長の10区に。県中学駅伝で2年連続男女アベック優勝を果たした駒ケ根東中の竹村(19区)など昨年出場しなかった選手も多い。チームは挑戦者の気持ちで3年ぶりの優勝を目指す。

【メンバー】
 ▽監督
 清水 良三(NECロジ)47
 ▽選手
 唐沢 充樹(青学大)19(4)
 福沢 潤一(佐久長聖高)16(3)
 南沢 延輝(中川中)15(1)
◎上島 通成(平井星光堂)31(14)
 宮沢 加奈(ザ・サンシャイン岡谷)25(4)
 北原 英一(トーハツ)28(8)
 松崎 雄介(駒ケ根市役所)28(7)
 福沢 純平(東農大)19(2)
 守屋 智春(嬉楽Q)49(10)
 佐々木跡武(ジェルモ)19(3)
 大蔵 孝典(佐久長聖高)17(3)
 倉沢 昇平(高遠高)17(2)
 宮下 裕介(トヨセット)24(2)
 小林 太一(内堀醸造)24(6)
 浜  吉彦(ジェルモ)23(3)
 滝沢  勉(ジェルモ)26(10)
 池田 大作(ハヤシプレシジョン)26(2)
F宮下 ふき(新潟アルビ)24(4)
 竹村 亮作(駒ケ根東中)15(1)
 鈴木 昌幸(ジェルモ)22(6)
 加藤 真彰(信大)21(3)
 ▽補欠
 田中 秀一(トーハツ)24(5)
 木村 和也(トーハツ)25(1)
 飯塚 光輔(オートパル)30(3)
 唐木 弘志(赤穂小教)38(4)
 天野  進(駒ケ根東中)14(1)
 福沢 志穂(駒ケ根東中)14(2)


【2 松本市】初日に主力選手投入

 主力を初日に集めた。全佐久を優勝候補に挙げる山田監督は「6区まで2位をキープし、7区から全佐久との差を詰めていきたい」と強気だ。
 9月の県選手権で五千メートルと一万メートルの2種目を制した牛山を1区に投入して弾みをつける。昨年の雪辱を期す4区有賀、女子五千メートル競歩で県記録を持つ5区西沢千らで粘り、上りの7区から追い上げる狙い。重視する8区にエース級の中川を配し、白樺湖から下る10区は、前回区間3位の柴田が2年連続で走る。
 2日目は苦しいレースになりそう。女子の18区浅田、2日連続で走る20区牛山が控える後半で、前半の遅れをどこまでばん回できるかだ。総合では、前回より一つ上の6位を目指す。

【メンバー】
 ▽監督
 山田 信司(松本陸協)64
 ▽選手
 牛山 純一(アイテック)25(8)
 百瀬 永吉(電熱産業)36(2)
 桑原 大吾(山辺中)14(1)
F有賀  健(早大)22(4)
 西沢 千春(長野東高)17(1)
 羽川 英一(アルプス技研)28(4)
 関  喜明(松本自衛隊)31(9)
 中川 敬介(松商学園高教)28(9)
F原田優一郎(富山大)22(1)
 柴田 拓哉(信大)22(7)
◎手塚 道夫(松本自衛隊)35(14)
 小松原 譲(松本自衛隊)27(1)
 川口 千尋(松本自衛隊)22(2)
 小林 大起(松本県ケ丘高)16(1)
 逢沢 智広(エイコー測器)27(1)
 石田  等(松本自衛隊)34(13)
 小寺 淳一(松本自衛隊)29(2)
 浅田 志帆(信大)20(2)
 降籏 賢人(開成中)15(2)
 星野 友則(松本自衛隊)29(8)
 ▽補欠
 青柳 貴則(松本自衛隊)24(1)
 小倉 拓未(松本自衛隊)20(1)
 比嘉 良侑(松本自衛隊)26(1)
 渋谷 昌英(エプソン)46(22)
 赤羽 晋治(山辺中)14(1)
 西沢 美春(長野東高)17(2)


【3 千曲埴科】中高生の頑張り期待

 大学生以上の控え選手がおらず選手層の薄さは否めない。が、中学生の真柳、高校生の中村早、大学生の村沢、佐藤、社会人の利根川は各世代の「トップクラス」(宮入監督)。10位に終わった昨年の雪辱を期す。
 1日目は、1区の村沢、2区の久保浩で勢いをつけ、6区のエース利根川へ。中学生らの頑張りに加え、粘りの走りでたすきをつなぐ考えだ。
 2日目は第1、2走者に安定感ある本田、中村秀を据え、スタートダッシュを狙う。連日出走を想定して練習を重ねた利根川、久保浩が続く。
 控えの金児、内海、田上は成長が目覚ましく、「調子次第で入れ替えもある」と宮入監督。昨年より15分程度タイムを縮め、6位以上を目指す。

【メンバー】
 ▽監督
 宮入 修一(竹内製作所)41
 ▽選手
 村沢 智啓(信大)21(8)
 久保 浩昭(千曲署)27(8)
 臼田康一郎(坂城中)13(1)
 佐藤 隆史(信大)22(6)
 真柳 亜美(更埴西中)13(2)
 利根川裕雄(アルプスツール)37(19)
 栗原 泉生(御所苑)29(11)
F宮入遼太朗(山梨学院大)18(4)
 諏訪 琢真(長野高専)16(4)
 小野 剛史(しなの鉄道)28(12)
 飛田  茂(田口印刷)40(8)
 牛山 親二(フレックス)44(26)
 本田 高志(千曲署)25(5)
 中村  秀(長野工高)15(3)
◎中沢 忠光(アルプスツール)33(19)
 久保  仁(飯島工業所)48(21)
 中村  早(長野高)16(3)
 荒井 賢也(戸倉上山田中)15(2)
 木村 貴峰(屋代南高教)36(11)
 ▽補欠
 金児 嵩史(屋代高)17(1)
 内海 崇斗(篠ノ井高)16(1)
 田上 敬太(篠ノ井高)16(1)
 半田 勇貴(屋代中)14(1)
 秦  初音(戸倉上山田中)14(2)


【4 塩尻東筑木曽】1けた台確保なるか

 昨年の5位浮上に貢献した2人のふるさと選手のうち、高見沢が全佐久に移り、家高は練習不足で本調子でない。さらに2日連続で主要区間を走ったエース松野が、今年は1回しか走れない。青柳監督は「長い区間を走る選手が不足して苦しい。何とか1けた順位を確保したい」と話す。
 スピード走者の青柳を1区に起用するが、ひざ痛を抱えているのが気掛かり。4区家高は前回区間2位の走りにどこまで迫れるか。調子が上向いてきた6区大村、昨年に続いて9区に起用する村上剛の走りが鍵を握る。
 2日目のスタートは2年連続で村沢大。14区は上りに強い奥原を配し、16区は成長株の村沢陽、20区は松野、アンカーはベテラン村上真に託す。

【メンバー】
 ▽監督
 青柳 和彦(エプソン)57
 ▽選手
 青柳 和也(中大)22(8)
 高橋  竣(松商学園高)17(2)
 曽根原恒輔(鉢盛中)13(1)
F家高 晋吾(日産自動車)26(3)
 枝 美紗希(松商学園高)16(2)
◎大村  一(塩尻市役所)29(13)
 千野 政和(中部電力)50(10)
 塩原 克仁(環境総合テクノス)34(11)
 村上  剛(伊那北高)18(3)
 中村 純和(中部電力)26(7)
 木下 知彦(木曽福島郵便)24(4)
 小林  優(エプソン)30(4)
 村沢 大輔(静岡大)21(7)
 奥原 達朗(長野高専)18(1)
 山名幾多郎(松本深志高)16(3)
 村沢 陽介(信大)20(4)
 武居 竹生(大桑中教)52(16)
 山本紗友美(丘中)14(1)
 赤塚 太一(鉢盛中)14(1)
 松野 淳司(岡谷中央郵便)36(8)
 村上 真也(癒やしの森)36(20)
 ▽補欠
 増田 和久(塩尻市役所)37(19)
 清沢 星哉(松本深志高)16(3)
 村井  章(塩尻市役所)44(9)
 菊池  学(中部電力)34(1)
 長尾 勇希(広陵中)15(1)
 角屋 有希(信大)19(6)


【5 安曇野市】つなぎ区間を底上げ

 昨年は14年ぶりの1けた台となる9位に浮上した。故障や練習不足で本調子ではない選手もいるが、和田監督は「つなぎ区間を走る選手の底上げができた。今年も9位を確保したい」と話す。
 佐久長聖高時代に全国高校駅伝で活躍した森田が、ふるさと選手で1区を走る。大学時代の故障が長引き、ようやく復調してきた段階だが、チームにとっては大きな弾みだ。初日は3区まで上位争いに絡み、中盤で踏ん張ってから、11区高橋、12区太田の松商学園高コンビに期待する。
 2日目は昨年のエースだった中村でスタート。ポイントになる16区は初出場の小林を抜てきした。スピード走者の17区浅川ら、後半は安定感のある選手が並ぶ。

【メンバー】
 ▽監督
 和田 泰正(八十二銀行)39
 ▽選手
F森田  稔(日立電線)22(1)
 太田 清史(佐久長聖高)18(5)
 千国 真生(三郷中)14(1)
◎丸山 純一(ヤマサマテリアル)32(12)
 栢下  汀(三郷中)15(1)
 和田 泰正(八十二銀行)39(20)
 細萱 友貴(松本深志高)16(1)
 金田 哲生(GAC)34(5)
 高木 一裕(長野高専)20(4)
 内川  隆(でんきほあん組合)30(10)
 高橋 元希(松商学園高)17(4)
 太田 正史(松商学園高)18(2)
 中村 祐紀(ジャパンライフ)23(8)
 阿部  裕(Fエンジニアリング)27(2)
 鳥羽 大地(松本深志高)16(3)
 小林 正次(安曇産業)39(1)
 浅川  健(東京学芸大)22(6)
 小穴智恵美(小穴工業)33(9)
 高橋 直志(穂高西中)13(2)
 杉村 政徳(GAC)37(16)
 ▽補欠
 鳥羽 一彦(東洋計器)44(24)
 百瀬 州一(岩見)44(10)
 藤原 克幸(松本自衛隊)43(1)
 大内 直樹(松本市役所)33(7)
 林  優人(穂高西中)14(1)
 白坂  舞(豊科北中)13(1)

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