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40ページ全面カラー体制に 塩尻で新輪転機始動

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 信濃毎日新聞社は14日、「塩尻製作センター」(塩尻市広丘高出西原)の増築・新輪転機導入工事の完成式と始動式を現地で行った。40ページまでカラー印刷できる新輪転機が始動。長野製作センター(長野市青木島)と合わせ、全県の読者に40ページ全面カラーの新聞を届ける体制が整った。これに伴い、紙面も15日付朝刊から、読者からの投稿面を増やしたり地域ニュースを充実させたりし、大幅に改革する。8月開幕の北京五輪は豊富なカラー写真で報道する。
 塩尻製作センターは、1994年に稼働した中南信の印刷拠点。工事は昨年4月に始まり、延べ床面積を1540平方メートル広げた。48ページ中40ページのカラー印刷ができる輪転機を新たに導入。従来の輪転機2セット(系列)のうち、1セットを40ページカラーの輪転機に更新し、合わせて3セットの印刷体制に増強した。
 新輪転機は、モーターで直接駆動するため電力消費量が従来型より15−20%少ない「シャフトレス方式」。夜間電力で作った氷を使う「氷蓄熱方式」の空調設備を増強したことと合わせ、環境への負荷も低減させた。
 完成式に続く始動式には、設計監理、施工、輪転機納入などの各社関係者や、小口利幸塩尻市長をはじめ行政・商工関係者ら合わせて約50人が出席。信濃毎日新聞の小坂健介社長は「印刷の品質にさらに磨きをかけ、美しい紙面を目指す。紙面全体の質の向上にも一層の力を注ぎたい」とあいさつ。始動ボタンを押すと、毎時9万部の印刷速度を誇る新輪転機が動きだし、12ページの記念特集を刷り上げた。
【写真説明】塩尻製作センター新輪転機の始動式でテープカットする小坂健介信濃毎日新聞社長(左から2人目)ら関係者=14日午前、塩尻市広丘高出

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