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2008年6月 4日〔メディア局〕
人々の悩みや苦しみ、悲しみを見ていてくださる観音さま。県内には、観音さまがいる札所が33カ所あります。そこをめぐる巡礼の道は、ひたすら観音さまに呼びかけ、その手にすがる救いの道として歩み継がれてきました。
札所みちに今、熱いまなざしが注がれています。自然の中、健康をかみしめながら歩く喜び。「祈りの旅路」にしか見いだせない癒やしが誘うのかもしれません。
本書は、そんな旅の道連れにふさわしいガイドブックとして出版されました。第1番法善寺(東筑摩郡麻績村)から第33番高山寺(上水内郡小川村)までを旧街道ごとに紹介。寺と地域の歴史、観音像の縁起、境内の見どころなどを解説し、周辺の観光情報も網羅しています。
長谷寺(長野市篠ノ井塩崎)の岡沢慶澄住職が「大悲に浴す観音巡礼」を、郷土史研究家の宮下健司さんが「江戸時代の寺社参詣と信濃三十三番札所めぐり」を寄せ、宗教史と地域史の視点で論じています。
信濃三十三番札所連合会監修、信濃毎日新聞社出版部編。A5判オールカラー、232ページ、定価1785円(税込み)。お求めは書店、信毎販売店へ。