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「けさの一句」第3集出版 本紙連載、07年掲載作品

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 信濃毎日新聞朝刊1面に連載中の俳句コラム「けさの一句」の2007年掲載分がまとまり、「けさの一句 第3集」として出版された。作家で評論家の村上護さん(66)=東京都渋谷区=が季節に合わせて選んだ句に、分かりやすい解説を添えている。
 コラムは1993年に始まり今年で16年目。時代も結社も異なる俳人の作が毎日一句評されており、本書は表現の多彩さや豊かな季節感を味わえる歳時記となっている。
 05年分をまとめた第1集、06年分をまとめた第2集に続く刊行。取り上げた俳人は356人と多彩で、小林一茶や井上井月のほか、07年度の文化庁芸術選奨文部科学大臣賞に選ばれた矢島渚(なぎさ)男(お)さん=上田市、フランス出身のマブソン青眼さん=長野市=ら県関係者も数多い。演劇や短歌など幅広い分野で活躍した故寺山修司さんの作品も載せている。
 巻末には、初句や季語、作者の索引を付け、俳句愛好者がテキストにしやすいよう工夫した。「子(ね)年の行方」や「“おでん”と“うどん”」と題したエッセー8編も収録する。
 信濃毎日新聞社刊。四六判、224ページ。1260円。県内の書店や信毎販売店で取り扱っている。

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