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10周年の信州岩波講座 今年のテーマ・活動計画決定

 「信州岩波講座」実行委員会は18日、須坂市内で総会を開き、10周年の節目を迎える本年度の活動計画を決めた。基本テーマは「『ふるさと』からアジア太平洋の時代を観(み)る」とし、8−9月に計3回の講座を同市メセナホールで開く。ほかに、10月に少人数で講師の話を聴く「臥竜塾」を、8月に峰の原高原で交流会を行う。
 8月9日の初回講座は、米コロンビア大名誉教授で、三島由紀夫などの翻訳を通じ、日本文学を世界に紹介し続けている日本文学研究家のドナルド・キーン氏が講演する。8月30日の2回目は、作家の沢地久枝氏が「いのちの重さ」と題して講演。9月6日の3回目は、作家・劇作家の井上ひさし氏が講演する。
 10月18日に須坂市旧上高井郡役所で開く臥竜塾では、作家の井出孫六氏が「中国残留邦人−置き去られた60余年」と題して講演する。
 峰の原高原での交流会は2回目の講座に合わせ8月30、31日に開き、講師に「世界」編集長の岡本厚氏を迎える「星空トーキング」も計画。また、高校生が中心になって企画・運営する「信州岩波講座高校生編」も予定しているほか、児童図書を学校に贈る取り組みは、10周年を記念し贈呈数を増やす。
 同実行委は須坂市、岩波書店、信濃毎日新聞社、NPO法人「ふおらむ集団999」などで構成。昨年度は計4回の講座を開き、延べ1997人が聴講した。

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【写真説明】左から、井出孫六氏、井上ひさし氏、沢地久枝氏、ドナルド・キーン氏

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