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2008年4月 2日〔メディア局〕
安曇野ちひろ美術館(北安曇郡松川村)と県信濃美術館(長野市)。2つの美術館の館長を務める松本猛さんが、母である画家いわさきちひろの思い出と、10年になる安曇野暮らしを、泣き笑いを交えて書きつづったのがこの本です。
松本さんが赤ん坊のころ、まだ駆け出しの画家だった母親は仕事と育児の両立が難しかったため、松本さんをしばらくの間、松川村に住む祖父母に預けました。この時期、松本さんが飲んで育ったのはヤギの乳。一方、東京ではいわさきちひろの母乳を近所の赤ちゃんがもらい受けたそうで、この子は、演劇やテレビで活躍するタレントの三宅裕司さんです。
三宅さんは「母乳がよかったから、美術の成績がよかった」と胸を張り、松本さんは「ぼくはヤギの乳だったから、美大に入るのに二浪もし、結局、美術も実技の方はあきらめた」と苦笑交じりです。
いわさきちひろと言えば、やさしく穏やかでやわらかいものが好みと思われるのに、なぜわが子を「猛」と名付けたのか−。多くのちひろファンが抱く疑問への答えが、本書への書き下ろしエッセー「名前」で明らかにされています。
四六判、200ページ、定価1470円(税込み)。お求めは書店、信毎販売店へ。