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松本で7月「平成中村座」 人気のコクーン歌舞伎

 中村勘三郎さんらの歌舞伎「平成中村座」の公演が、7月5−13日に松本市のまつもと市民芸術館で行われることが決まった。上演予定の「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」は、東京・渋谷で上演されている「コクーン歌舞伎」の人気作品。松本では9日間で計11公演の日程だ。
 「平成中村座 信州まつもと大歌舞伎」と名付け、同市や松本商工会議所、信濃毎日新聞社、信越放送、同芸術館を運営する同市教育文化振興財団などが実行委員会を組織。19日、同市役所で設立総会を開く。
 勘三郎さんをはじめ、中村橋之助さん、中村勘太郎さん、中村七之助さん、坂東弥十郎さんら、人気歌舞伎俳優が出演。まつもと市民芸術館の串田和美館長が演出する。
 コクーン歌舞伎は勘三郎さんや串田さんらが中心になって、渋谷の「Bunkamuraシアターコクーン」で1994年にスタート。従来の歌舞伎にはない独創的な舞台で話題を集め、若い世代に歌舞伎ファンを広げている。
 夏祭浪花鑑は大阪の「だんじり祭」を背景にしたしゅうと殺しの話で、2004年の平成中村座・米ニューヨーク公演でも演じられた。今年は5月に欧州で、6月に東京で上演を予定。松本はその締めくくりとなる。
 実行委はチケット販売促進といった準備とともに、松本の伝統芸能保存や歌舞伎開催を活性化につなげる関連イベントの計画も話し合う。

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