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生誕100年「東山魁夷展」 長野で7月12日−8月31日

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 県信濃美術館・東山魁夷館(長野市箱清水)で7月12日から8月31日まで、「生誕100年 東山魁夷展」を開催します。代表的な作品約100点と、スケッチや習作約50点を展示する過去最大規模の展覧会です。
 東山魁夷は1908(明治41)年に横浜で生まれ、神戸で育ちました。東京美術学校(現東京芸大)日本画科1年のときに旅した木曽路で、厳しさをたたえた自然の姿に感動を覚えます。以降、魁夷と信州のつながりは、深いものになりました。
 戦後、「残照」が第3回日展(1947年)で特選。その3年後に発表した「道」で、風景画家として独自の表現を確立しました。この作品について魁夷は「私の歩んできた過去への思いと、そしてこれから歩もうとする未来への憧憬(しょうけい)が込められた、(中略)いわば旅を人生とする私自身の心の姿が道によって象徴されている」と語っています。「道」は、県内初公開です。
 唐招提寺御影堂の障壁画からは「濤声」(部分)、「揚州薫風」を展示します。同展は、3月29日から5月18日まで、東京国立近代美術館(東京都千代田区)でも開かれます。
【写真説明】「道」(1950年)=東京国立近代美術館蔵[上の写真]

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「濤声」(1975年)=唐招提寺蔵、部分

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