１０月１８日午前４時ごろ、信毎松本専売所南松本営業所の配達員、奥田正一さん（５７）は、松本市高宮中で配達中に、パジャマ姿で歩道に倒れている高齢の男性を見つけました。声をかけても返事をしないため、助けを求めに近くの交番へ行きましたが、警察官が不在だったので現場に戻りました。
　すると、別の新聞販売店で働く６０代と３０代ぐらいの親子の女性配達員が、毛布を出して男性を介抱していました。奥田さんは現場を２人に任せ、近くに住む上司の平賀博部長（６０）に応援を頼みました。同部長が男性を知っていたため、すぐに家族に連絡し、一緒に家まで行きました。男性は認知症気味で、家族が気づかぬうちに外に出てしまったとのこと。かすり傷程度で大事には至らず、家族から大変感謝されました。