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新聞活用し対テロ新法案を考える 小布施中で実践授業

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 上高井郡小布施町の小布施中学校で26日、教育に新聞を活用する「NIE」の実践授業が行われた。3年3組(32人)の生徒が社会科の授業で、新テロ対策特別措置法案に関する新聞の社説を読み、法案の目的や問題点などについて考えた。
 生徒たちは今月に入ってから、自衛隊の給油活動の実績や対テロ新法案について、新聞記事を教材に学んできた。
 この日の授業では、生徒が賛否双方の立場で意見を発表した。「日本も他の国に助けてもらうこともあるので、給油活動を継続するべきだ」との声の一方で、「自衛隊の派遣は憲法に違反しているのでは」といった意見があった。
 自衛隊が補給した燃料がイラク戦争に転用された疑惑がある点が問題視されていることや、新法案では国会承認規定が削除されている点についての社説を読んだ後、生徒たちはあらためて自分の考えを述べた。
 初めは賛成だったという女子生徒は「新法案は問題点が多く、旧法の内容を変えすぎている。見直しが必要だ」と主張。これに対し、「憲法九条がある以上、新法案が成立しても文民統制が後退することはないのではないか」との反論も出た。
 授業を担当した玉井広観教諭は「どういう法律なのかよく理解し、自分の意見を持つことが大切だ」と呼び掛けていた。
【写真説明】「NIE」の実践授業で、対テロ新法案について意見を発表する小布施中学校の生徒

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