<前の記事 | トップ | 次の記事>

県縦断駅伝 全15チーム紹介(上)

 第56回県縦断駅伝競走(信濃毎日新聞社、長野陸協、県教委、信毎文化事業財団主催、NTT東日本長野支店、長野日産自動車協賛)は17、18両日、長野市―岡谷市、松本市―飯田市の21区間218・4キロを舞台に15チームがスピードを競う。
 昨年は長野市が2位上伊那にちょうど5分差をつけて優勝を果たし、全佐久が3位に躍進した。昨年4位の飯田下伊那、5位に終わった全諏訪も巻き返しを期しており、今年は例年以上の熱戦が期待される。昨年から導入された「ふるさと選手制度」の効果で有力選手の参加も増え、大会の盛り上げに一役買っている。郷土の期待を背に力走する代表15チームのメンバーや戦力を紹介する。

 ※チーム名左の数字はナンバーカード。メンバー表は出走順で、同じ選手が2回走る場合は省略。◎が主将、Fはふるさと選手。氏名、所属、年齢、出場回数の順。


【1 上伊那】連覇逃して雪辱を期す

 昨年、連覇を逃し、雪辱を期す今大会。細田、丸山、上島らベテランと、練習で自己タイムを縮めてきている若手を組み合わせた布陣だ。「上位チームの走りを見ながら、自分たちの力を発揮することが重要」と清水監督。
 序盤出遅れずに4区のエース上島につなげて流れをつくる戦略を描く。昨年、いずれも区間優勝した持久力のある守屋、鈴木が中盤の8、9区を担う。「後半、ペースダウンになりがち」(清水監督)と課題に挙げる下りの10区にはベテラン唐木を配して、安定感ある走りに期待する。
 昨年使わなかったふるさと制度で18区に社会人宮下を起用。スピードが持ち味の20区滝沢らにつなぎ、優勝を目指す。

【メンバー】
▽監督
 清水 良三(NEC長野)46
▽選手
 有賀 雅浩(東京農大)22 (2)
 唐沢 充樹(佐久長聖高)18 (4)
 福沢 潤一(駒ケ根東中)15 (2)
◎上島 通成(平井星光堂)30 (13)
 森田  遥(赤穂中)14 (1)
 松崎 雄介(駒ケ根市役所)27 (6)
 丸山 信一(NEC長野)35 (16)
 守屋 智春(嬉楽Q)48 (9)
 鈴木 昌幸(ジェルモ)21 (5)
 唐木 正敏(プレジール)29 (11)
 大蔵 孝典(佐久長聖高)16 (2)
 加藤 真彰(信大)20 (2)
 小林 太一(内堀醸造)23 (5)
 倉沢 昇平(高遠高)16 (1)
 大村 紘樹(信大)22 (1)
 北原 英一(トーハツ)27 (7)
 田中 秀一(トーハツ)23 (4)
F宮下 ふき(新潟アルビ)23 (3)
 小林 純平(駒ケ根東中)15 (1)
 滝沢  勉(ジェルモ)25 (9)
 細田 勇一(キョウリツ)37 (17)
▽補欠
 相原 丈洋(北山ラベス)42 (2)
 飯塚 光輔(オートパル)29 (2)
 萩原 英雄(ジェルモ)25 (4)
 中村 一弘(エプソン情専校)24 (1)
 白鳥  敦(箕輪中)15 (1)
 福沢 志穂(駒ケ根東中)13 (1)


【2 松本市】去年の記録10分短縮を

 16年ぶりに指揮を執る山田監督は「順位よりも、去年の記録を10分短縮するのが目標」と話す。7位だった前回と、今年のメンバーの走力を各区間ごとに比較し、目標を設定した。
 鍵を握るのが牛山。全諏訪で過去3度の区間優勝経験がある。社会人1年目の昨年は振るわなかったが、今年は五千メートルで14分40秒台の走力をつけた。6区と16区に起用。山田監督は「この2区間で去年より5分短縮してほしい」と期待する。
 初日は繰り上げスタートを想定する5区から、どれだけ粘れるかだ。上りの9区松村、下りの10区柴田が持ち味を生かしたい。2日目は五千メートル14分30秒台の有賀でスタート。最長20区は前回区間3位の羽川が控える。

【メンバー】
▽監督
 山田 信司(松本市陸協)63
▽選手
 関  喜明(松本自衛隊)30 (8)
 桃井  聡(丸子修学館高)18 (2)
 降籏 賢人(開成中)14 (1)
◎中川 敬介(松商学園高教)27 (8)
 浅田 志帆(信大)19 (1)
 牛山 純一(アイテック)24 (7)
 荒井  大(花村産業)21 (3)
 松森 伸一(松商学園高)17 (1)
 松村 健一(松本自衛隊)25 (3)
 柴田 拓哉(信大)21 (6)
 冨永 浩一(豊科北中教)37 (20)
 百瀬 永吉(電熱産業)35 (1)
 有賀  健(早大)21 (3)
 渡辺  駿(松本深志高)17 (2)
 牛越 晴生(松本深志高)17 (5)
 石田  等(松本自衛隊)33 (12)
 青木明日香(松商学園高)15 (3)
 青木 友亮(菅野中)13 (1)
 羽川 英一(アルプス技研)27 (3)
 手塚 道夫(松本自衛隊)34 (13)
 ▽補欠
 滝沢 章裕(安曇電設)39 (15)
 川口 千尋(松本自衛隊)21 (1)
 松森 圭司(美須々丘高)17 (2)
 高橋 亮太(開成中)13 (1)
 上条 洋子(菅野中)14 (1)


【3 千曲埴科】「9位の壁」突破めざす

 1、2日目とも若手有力選手を前半に集めた。「前半でトップ集団に食い込み、ベテランをそろえた後半につなげたい」と宮入監督。一昨年、昨年と続いた「9位の壁」を破る好成績を目指す。
 1区は、信大生時代に長野市チームで優勝経験がある新戦力の本田。4区に準エース格の佐藤、5区に三千メートルで今年10分21秒と好調の真柳、6区にエース利根川を配し、リズムをつくる。
 2日目のスタートは、昨年1区で区間3位の村沢。女子の18区は成長著しい中学生、中村早に期待がかかる。20区、21区は利根川、木村の両ベテランが踏ん張る。
 スタミナ向上へ、例年以上に走り込みを重ねてきた。昨年より10分程度のタイム短縮も目標だ。

【メンバー】
▽監督
 宮入 修一(竹内製作所)40
▽選手
 本田 高志(千曲署)24 (4)
 宮入遼太朗(丸子修学館高)17 (3)
 諏訪 琢真(戸倉上山田中)15 (3)
 佐藤 隆史(信大)21 (5)
 真柳 亜美(更埴西中)12 (1)
 利根川裕雄(アルプスツール)36 (18)
 栗原 泉生(御所苑)28 (10)
 西沢 慶允(屋代高)17 (1)
 荒井 将希(上田東高)17 (4)
 小野 剛史(しなの鉄道)27 (11)
 浅田 一貴(篠ノ井高)18 (3)
 久保  仁(飯島工業所)47 (20)
 村沢 智啓(信大)20 (7)
 久保 浩昭(千曲署)26 (7)
 青木 智洋(メタテクノ)37 (22)
◎中沢 忠光(アルプスツール)32 (18)
 飛田  茂(田口印刷)39 (7)
 中村  早(戸倉上山田中)15 (2)
 中村  秀(戸倉上山田中)14 (2)
 木村 貴峰(屋代南高教)35 (10)
▽補欠
 松井 広佑(更級農高)17 (1)
 新井 啓太(日精樹脂工業)27 (6)
 牛山 親二(フレックス)43 (25)
 荒井 賢也(戸倉上山田中)14 (1)
 秦  初音(戸倉上山田中)13 (1)


【4 塩尻東筑木曽】大黒柱が好調 6位狙う

 2年連続出場の家高に加え、9月の北海道マラソンで2位になった高見沢が「ふるさと選手」として出場。青柳和彦監督は「去年よりタイムを短縮できる。二つ順位を上げ6位を狙う」と話す。
 序盤は1けた台につけ、1日目最長の4区で家高が5位前後まで浮上する展開が理想。6区を走る大黒柱の松野は今年、五千メートルで自己ベストを更新するなど好調だ。大門峠に向かう上りの9区は、前回区間4位の村上剛、下りは昨年まで上田東御小県の主力だった中村が受け持つ。
 2日目も16区の高見沢で一気にばん回できそう。17区はスピード走者の青柳和也が持ち味を生かす。女子と男子中学生の区間で踏ん張り、20区の松野につなげたい。

【メンバー】
▽監督
 青柳 和彦(エプソン)56
▽選手
 村沢 陽介(信大)19 (3)
 関森 康平(穂高商高)18 (2)
 清沢 星哉(鉢盛中)15 (2)
F家高 晋吾(日産自動車)25 (2)
 枝 美紗希(鉢盛中)15 (1)
 松野 淳司(岡谷中央郵便)35 (7)
 増田 和久(塩尻市役所)36 (18)
 村上 真也(癒しの森)35 (19)
 村上  剛(伊那北高)17 (3)
 中村 純和(中部電力)25 (6)
 小林  優(エプソン)29 (3)
 木下 知彦(福島郵便局)23 (3)
 村沢 大輔(静岡大)20 (6)
◎大村  一(塩尻市役所)28 (12)
 花邑  剛(木曽青峰高)17 (1)
F高見沢 勝(日清食品)26 (1)
 青柳 和也(中大)21 (7)
 角屋 有希(信大)18 (5)
 山名幾多郎(波田中)15 (2)
 武井  学(富士電機)38 (4)
▽補欠
 塩原 克仁(北陽建設)33 (10)
 村井  章(塩尻市役所)43 (8)
 高橋  竣(松商学園高)16 (1)
F永島 貴史(厚木市役所)27 (1)
 纐結 克久(鉢盛中)15 (1)
 村瀬 彩萌(丘中)15 (1)


【5 安曇野市】1けた入りへ士気高く

 このところ、1日目前半は上位に食い下がるものの、徐々に後退する展開が続いてきた。今年は1日目中盤以降に、力のある選手を配し、14年ぶりの1けた入りを目指す。今季になって自己記録を更新した選手も目立ち、目標達成へチームの士気が高まっている。
 1―3区を着実に走りエースの4区中村祐につなぎ、好位置を確保したい。安定した走りの丸山純を6区、今季好調の百瀬、金田で11、12区を締め、1日目から9位以内に付けられる布陣だ。
 2日目はしっかり順位を守る作戦。スタートの13区は、1日目9区も走る和田。長野市、全諏訪でも活躍、初めて監督となった。自ら第1走者を務め、後続の選手に粘り強い走りを期待する。

【メンバー】
▽監督
 和田 泰正(八十二銀行)38
▽選手
 高木 一裕(長野高専)19 (3)
 太田 清史(佐久長聖高)17 (4)
 鳥羽 大地(明科中)15 (2)
 中村 祐紀(松本大)22 (7)
 中村 美咲(松商学園高)18 (6)
◎丸山 純一(寿建設)31 (11)
 高橋 元希(松商学園高)16 (3)
 太田 正史(松商学園高)17 (1)
 和田 泰正(八十二銀行)38 (19)
 内川  隆(でんきほあん組合)29 (9)
 百瀬 州一(岩見)43 (9)
 金田 哲生(GAC)33 (4)
 北村  健(梓川高)17 (1)
 臼居  優(松本深志高)18 (5)
 大内 直樹(松本市役所)32 (6)
 松岡 宏美(県ケ丘高)17 (4)
 長岡 千豪(堀金中)14 (1)
 杉村 政徳(GAC)36 (15)
▽補欠
 鳥羽 一彦(東洋計器)43 (23)
 阿部  裕(Fエンジニアリング)26 (1)
 古川 隆之(エプソン)32 (7)
 高嶋  学(有明高原寮)36 (8)
 高橋 直志(穂高西中)12 (1)
 丸山 香菜(豊科北中)13 (1)

<前の記事 | トップ | 次の記事>

インフォ内検索

発信元


記事アーカイブ

信濃毎日新聞社