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輝く前途、活躍を期待 信毎選賞2氏1団体に贈る

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 財団法人信毎文化事業財団(理事長・小坂健介信濃毎日新聞社社長)は14日、長野市内のホテルで第12回信毎選賞の贈呈式を開いた。松本市出身で「ALWAYS 三丁目の夕日」が大ヒットした映画監督山崎貴さん(43)=東京都世田谷区、安曇野市出身で楽器アルパを日本に広めたトップクラス奏者上松美香さん(25)=同、松代大本営地下壕(ごう)の調査・研究を20年来続ける長野市の長野俊英高校郷土研究班に、正賞のメダルと副賞30万円を贈呈した。
 受賞者の家族や関係者ら約80人が出席。小坂理事長は「今年も前途洋々としたみなさんにお会いできたことを喜び、今後一層のご活躍を期待します」と激励の言葉を贈った。
 山崎さんは「『亡くなった家族にもう一度会えた』など映画を見たお客さんが『ありがとう』と言ってくださる。映画が持つ大きな力を自覚して、また楽しい作品をつくっていきたい」とあいさつした。
 郷土研究班は「マツシロを世界遺産へ」と記した横断幕を班員たちが掲げ、班長の滝沢一紀さん(18)が「賞は22年間努力してきた約100人の先輩や地元住民のみなさん全員でいただけた。今後も活動を引き継いでいきます」と抱負を語った。
 上松さんは「13歳でアルパに出会い、演奏するたびに県民の方々が温かく迎えてくれた。演奏の厳しさや喜びを学ぶこともできました」とあいさつ。自作した曲「小さな約束」を奏で、会場の大きな拍手に包まれた。
 信毎選賞は1996年創設。文化やスポーツ活動を通じ社会に貢献し、今後の活躍が期待される個人・団体に贈っている。今回は79の個人・団体を対象に選考、決定した。
【写真説明】信毎選賞を贈られるアルパ奏者の上松美香さん、映画監督の山崎貴さん(右から2人目)、長野俊英高校郷土研究班班長の滝沢一紀さん(右端)=14日午前、長野市内のホテル

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