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第60回新聞大会 長野で開幕、県内開催24年ぶり

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 日本新聞協会主催の第60回新聞大会が16日、長野市で2日間の日程で始まった。「報道の使命を改めて深く心に刻み、その達成に全力をあげることを誓う」との大会決議を採択。信濃毎日新聞社のキャンペーン「民(たみ)が立つ」など7件に、本年度の新聞協会賞を贈った。
 大会の県内開催は24年ぶり。全国の新聞、通信、放送各社の代表ら約550人が出席し、午前中は大会式典を県民文化会館で行った。
 日本新聞協会の北村正任会長(毎日新聞社社長)は、安倍前首相の突然の辞任や邦人記者が軍の発砲で死亡したミャンマー情勢などに触れ「政治・社会状況が混沌(こんとん)とする中、公平公正な目で事実を正しく速く伝える報道機関の役割がますます重要になっている」とあいさつ。12年ぶりとなる新聞文化賞を、渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆と、中江利忠元朝日新聞社社長に贈った。
 続いて、新聞協会賞を授与。あいさつで、本社の小市昭夫・編集局報道部次長は「こつこつと取材を続け、何度も議論した経過が、言論を担う記者として体感した民主主義の営みだった気がしている」と振り返った。
 最後に、地元を代表して本社の小坂健介社長(日本新聞協会副会長)が「住民と同じ目線で考え、地域の将来に責任あるメッセージを発することが、地元県紙としての責務と認識している。大会を通じて、新聞の未来を見据えた論議を深めたい」と述べた。
 この後、上田市の常楽寺住職から天台座主に就いた半田孝淳氏が「宗教者からみた世界平和」と題して記念講演。午後は、長野市内のホテルで研究座談会に入った。
【写真説明】長野市で始まった第60回新聞大会。式典で本紙などが新聞協会賞を受けた=16日午前、県民文化会館

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