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「民が立つ」単行本に 新聞協会賞受賞の本紙連載

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 本年度の新聞協会賞を受賞した信濃毎日新聞社の連載企画「民(たみ)が立つ」が、本社から単行本として出版された。昨年1月から1年半にわたったキャンペーン報道の柱となる1面「民が立つ」、社会面「木曽・王滝『官』の村から」の両連載をまとめた。
 「民が立つ」は、「参加」「試練」「克服」の3章立てで計161回。格差、財政難、人口減といった閉塞(へいそく)状況を切り開くのは「お上」ではなく「民」だ−との視点から、田中県政と小泉政権の光と影が交錯した県内現場を舞台に自治や民主主義のありようを問題提起し、それを踏まえて国内外の試みをもとに提言を重ねた。
 「『官』の村から」は、木曽郡王滝村に記者が住み込んで取材した計51回のルポ。国の思惑に翻弄(ほんろう)されながら、林業、ダム建設、スキー場開発の歴史を刻み、財政再建団体転落の危機に直面した山村と村人の姿を描いた。
 A5判・576ページ、2415円(税込み)。長野市の書店で、市内の主婦(45)は「丹念な取材と、責任を持って提言している点がいいですね」と話していた。
 県内の書店、信毎販売店で販売している。問い合わせは本社出版部(電話026・236・3377)へ。
【写真説明】新聞協会賞を受賞した連載企画「民が立つ」の単行本

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