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2007年3月 7日〔メディア局〕
歌人の土屋文明が「こころざしつつたふれし少女」とうたった諏訪市出身の伊藤千代子の獄中書簡と、その夫・浅野晃の手記が初めて書物として公表されました。著者の東栄蔵さんが浅野から提供を受けたのは1970年。実物は苫小牧市立図書館に寄贈しましたが、本書に全文を収載しています。
千代子は共産党活動で逮捕され獄中で発病。1929年に24歳の若さで亡くなりました。家族あてに書いた4通の書簡からは、千代子の「日本民衆の幸福のために!」という志と、浅野の獄中転向を知った衝撃が伝わってきます。
千代子の死から32年、1961年に書かれた浅野の手記「千代の死」は、獄中の妻への思いと、当時の共産党の様子が分かり、歴史的にも貴重な資料です。
このほか本書には東さんが長年探究してきた、島崎藤村、臼井吉見、平林たい子をはじめ、信州の作家・作品に関する24編の評論が収められています。「藤村の精神分析」など一度発表されていても新しい発見があり、日本の近代文学を照射する評論集です。
四六判、上製、450ページ、2000円(税込み)。