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2005年11月27日〔編集局〕
「信州岩波講座/まつもと」は26日、松本市内のホテルで開き、京大名誉教授で文化庁長官の河合隼雄さんが「新しい親子関係を求めて」と題し講演した。約900人を前に、親子で対話する大切さを語った。
河合さんは、キリスト教の倫理観がない日本では、個人主義が利己主義となり家庭がばらばらになっていると指摘。1つだけのこたつに家族が集まり、兄弟でようかんを分け合った自身の子ども時代を例に、「昔は普通に生きることで宗教や倫理が身に付いたが、モノや金が豊かになった今は子育てに努力と工夫が必要とされる」と述べた。
具体策として、親がしっかりとした言葉で早くから対話し、15歳までは子どもの個室のドアを閉めないといったルールをつくるよう提案。物をねだられても買わない理由を説明すれば、子ども自身がどうすべきか考える上、我慢して手に入れたものには価値も生じるとし「金の代わりに心を使いましょう」と呼び掛けた。
講座は、女性でつくるボランティア組織「松本ゾンタクラブ」、岩波書店、信濃毎日新聞社などの実行委員会が主催。講演後は河合さんのフルート演奏もあった。