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県縦断駅伝 15チームの横顔(下)

 紹介チーム…飯山下水内、大町北安曇、須坂上高井、中野下高井、上水内

 (チーム名の数字はナンバーカード。メンバー表は出走順で、同じ選手が2回走る場合は省略。◎が主将で、氏名、所属、年齢、出場回数の順)

【11 飯山下水内】意欲高く穴ない布陣

 「競り合うレースができれば11、12位に浮上する力はある」と伊東監督。ここ数年、最下位を含め低迷が続くが、選手層の薄い中、有力スキー選手ら力と経験のある20代が増え「穴はない」布陣になった。
 長年ともにたすきをつないできた旧豊田村の選手とは今回限りの見込み。「最後に良い結果を」との思いに、チーム存続への危機意識も加わり、選手の意欲も高まった。
 現役スキー選手で2度走る服部、浦野に期待。「力は断トツ」と評価する服部は最長の3区と2日目1区に起用した。浦野は昨年参加した飯田下伊那の練習を紹介するなどチームのまとめ役も務めた。伊東監督は「チーム力で来年につながる走りを」と意気込む。

<推奨株>
 3区などを走る服部。「高校時代(第45回)の力走は強く印象に残っている。力強い人材が帰ってきてくれた」と伊東監督。服部は「一人一人の熱い思いを1秒でも早くつなげたい」と気合を込める。

<メンバー>
▽監督
 伊東 宣和 66
▽選手
 斉藤 雅広(栄村役場)41 (5)
 久保田翔吾(中野実高)17 (1)
 服部 正秋(飯山学園)25 (2)
 山岸  和(飯山二中)14 (1)
 田中  淳(飯山市役所)23 (3)
 宮本 恭志(新光電気)42 (5)
 浦野 裕之(飯山北高教)24 (3)
 山本 浩二(庭舎)23 (1)
◎高橋 輝雄(中野土建)41 (8)
 北川 直也(飯山北高)17 (1)
 高橋 恒善(農業)50 (34)
 宮本 祐樹(飯山北高)16 (1)
 樋口  卓(大口会計所)32 (3)
 野口 誉継(信大)20 (2)
 山口 雅博(鈴木)46 (15)
 丸山  藍(名城大)18 (6)
 藤木 勇紀(栄中)14 (1)
 ▽補欠
 伊藤 宏文(上越教大院)32 (1)
 家塚 慎二(しなの富士通)29 (11)
 江口 勇輝(長野工高)17 (2)
 前沢 弘康(中野実高)15 (2)
 川久保賢人(飯山三中)15 (2)
 春日 葉月(飯山二中)14 (2)


【12 大町北安曇】高校生らの成長好材料

 前年から3つ順位を下げて12位に終わった昨年。選手を兼ねる楜沢監督は「強い大北」をスローガンにチームの再浮上を目指してきた。
 最長3区の西沢ら主要区間の力は昨年と大きく変わらないが、いずれも大町市仁科台中出身の一本木、今滝、平林ら、つなぎの若手選手が成長したのが好材料だ。
 1区と20区は昨年まで上田小県で走った大石。体調を崩してしばらく走っていなかった出場11回目の丸山充は、自ら志願してチームに復帰した。
 昨年補欠で今年初めて走る中学生伊藤は全国中学総体の男子千五百メートルで9位と健闘。女子の丸山美は国体でハーフマラソン4位と活躍し、「ほかの選手の刺激になっている」(楜沢監督)。

<推奨株>
 2区の一本木は1年前より10キロで2分縮まり急成長。昨年から先輩選手の丸山美、チームコーチとほぼ毎日練習を続け、成果が表れてきた。「まだ伸びる」と一本木。「上位でつないで流れをつくりたい」

<メンバー>
 ▽監督
 楜沢 俊明 40
 ▽選手
 大石 俊広(中部電力)26 (4)
 一本木章喜(池田工高)18 (6)
 西沢 紀元(小林興業)29 (12)
 北沢 美沙(大町高)16 (1)
 榛葉 琢也(北安曇陸協)20 (6)
 細井 貴裕(北安曇陸協)21 (3)
 丸山  充(長野地検)36 (11)
 楜沢 俊明(松川村役場)40 (19)
◎宮沢 博文(信越電装)35 (18)
 赤沼 広志(白馬高教)42 (19)
 山田 誠司(山田旅館)39 (12)
 鎌倉 洋介(綜合警備保障)26 (5)
 今滝 耕作(大町高)16 (3)
 平林 竜一(長野高専)16 (1)
 中村 洋隆(小谷村役場)30 (13)
 合津 哲弥(北ア消防署)26 (11)
 丸山 美雪(昭和電工)20 (9)
 伊藤 秀充(仁科台中)14 (2)
 坂井 俊介(中京大)22 (7)
 ▽補欠
 佐藤 孝行(小谷村役場)33 (11)
 村山 真一(松川村役場)29 (2)
 佐藤龍之介(大町高)17 (2)
 小松 宏史(大町北高)17 (2)
 田中啓太郎(大町一中)13 (1)
 寺嶋菜都美(高瀬中)15 (1)


【13 須坂上高井】要所に力つけた若手

 力をつけてきた20代の若手を要所に起用し、ベテランや新人がつなぐ布陣。「確実に走ってくれれば総合タイムは前回より7、8分短縮できる」と井上監督。13位に終わった前回の雪辱を期す。
 1区に信頼感のある荒井、2区に急成長の小川、最長の3区はエース山岸に託し、好位置につける展開に持ち込む。5区は積極性が持ち味の黒岩、上りの8区は穂刈に任せ、好調の9区今溝、チームリーダーの10区佐藤ら中堅やベテラン勢の粘りに期待する。
 2日目はスピードのある13区青木、初出場の14区深井と16区石井、東日本女子駅伝メンバーの17区山嵜ら成長株の中高生がそろう。2回走る小川、荒井、山岸の走りがポイントになりそうだ。

<推奨株>
 昨年は補欠だった小川。持ち前のスピードにスタミナもつき、初日の2区と2日目スタートの12区に抜てきされた。井上監督は「勇気を出して、積極果敢に攻めてほしい」と期待を込める。

<メンバー>
 ▽監督
 井上 正見 56
 ▽選手
 荒井 佑輔(上高井陸協)21 (7)
 小川 裕樹(信大大学院)23 (2)
 山岸 健司(新潟大)21 (7)
 島田 愛美(小布施中)15 (1)
 黒岩 洋佑(須坂陸協)20 (3)
 丸山 茂樹(須坂市役所)31 (2)
 丸山  充(木島平北部小教)47 (6)
 穂刈  聡(長野高専)17 (3)
 今溝 秀雄(須坂園芸高教)37 (22)
 佐藤 悦夫(森上小職員)55 (29)
 山崎 宝久(エフサス)44 (6)
 青木 瑞樹(長野高専)18 (5)
 深井 利彦(中野実高)17 (1)
 石井 雄貴(須坂園芸高)16 (1)
 山嵜亜花里(長野高)17 (5)
 吉田 貴大(須坂市東中)15 (2)
◎坪井 健治(ニットー)31 (16)
 ▽補欠
 山本 周一(アスザック)33 (1)
 後藤 光男(大和製作所)48 (11)
 山崎 秀良(鈴木)40 (1)
 丸山 竜也(須坂園芸高)17 (1)
 山崎 義明(墨坂中)14 (2)
 前川今日子(須坂園芸高)16 (2)


【14 中野下高井】レベル上げ初日に力

 目標は12位以内。一昨年の13位、昨年の14位を上回る成績を目指す3年目の清水監督は「選手に故障もあった昨年より、レベルは上がり、9位以内に入る力はある。初日に貯金をつくりたい」。
 1区は初出場ながら力強い走りの湯本耕。高校生武田につなぎ、エース小嶋、粘りのある吉越、ベテラン湯本憲らが続く。昨年区間2位だった7区を今年も任された黒岩には区間賞の期待がかかる。11区山本は競歩で活躍。やはり競歩選手で全国高校総体4位の16区藤沢と同様、走りも速い。
 2日目は、小嶋、黒岩、湯本憲がそれぞれ12、13、19区を再び走る。トライアスロン選手の15区湯本浩、大学生になった17区田川らの踏ん張りに清水監督は期待する。

<推奨株>
 18区の高社中3年、丸山航は6日の中野市駅伝大会三キロ区間で9分9秒の好タイムを記録し、区間賞に。自信を深め、上り調子だ。昨年は補欠。「初めて走るので楽しみ。上位に食い込みたい」

<メンバー>
 ▽監督
 清水 正志 56
 ▽選手
 湯本 耕平(自営業)21 (1)
 武田 和也(中野実高)17 (2)
 小嶋 陽一(平成国際大)21 (6)
 吉越 友美(野沢温泉中)14 (3)
 湯本 憲一(武田)31 (17)
 倉田 恭兵(中野実高)18 (2)
 黒岩 怜生(西部公民館)23 (7)
 佐藤 知宏(長野高専)16 (1)
 山口 辰也(山ノ内社協)41 (13)
◎笠原  豊(岳南消防)30 (3)
 山本壮一郎(須坂園芸高)16 (2)
 大槻 直矢(中野署)21 (1)
 湯本 浩徳(富士通)29 (4)
 藤沢  勇(中野実高)18 (4)
 田川 敬子(名城大)19 (5)
 丸山 航平(高社中)15 (2)
 石川 雄麻(仁科工業)19 (6)
 ▽補欠
 高野 英二(高野建具店)31 (4)
 久保田千代(みゆき農協)43 (19)
 上村 忠男(久保田工務店)51 (8)
 竹内 邦夫(春日建設)43 (13)
 丸山 大貴(高社中)14 (1)
 江口  緑(中野西高)17 (5)


【15 上水内】チームの一体感強く

 13日開いた結団式。豊野、戸隠、鬼無里の長野市に合併した旧町村の選手の来季の扱いは話題に上らなかった。従来の枠組みで走るのは最後の可能性が高く、「昨年を上回る10位以上」に向けて士気を高めている。
 初日は柳沢、徳武源、矢野陽の三本柱を序盤に並べ、苦しい上りの6―8区に経験豊かな藤田と西山、主将の小林を配置。絶好調の松本を9区15・8キロに充て、上位グループでの展開を狙う。
 2日目は、一走と最終盤を三本柱に託す。その間は、若いランナーの粘りと可能性にかける。
 初さい配の矢野俊監督は「競技人口が少ない地域だからこそチームの一体感は強い。そんな上水内の強さを出して、一つでも上を狙いたい」。
<推奨株>
 9区の松本。今季急成長し、10月上旬の記録会で5千メートル15分台を出すなど乗っている。まじめな性格で積み重ねた練習が、潜在的な能力を培っており、飛躍も期して、白樺湖からの長い下りを託した。

<メンバー>
 ▽監督
 矢野 俊則 59
 ▽選手
 柳沢 克典(北海道大)21 (3)
 徳武 源介(戸隠豊岡荘)25 (7)
 矢野 陽介(JR東日本)25 (10)
 越山 陽香(信州新町中)14 (1)
 長谷川久嗣(ニチアスセ)25 (8)
 藤田 浩一(長野森林組)47 (10)
◎小林 正季(北信電子)27 (12)
 西山 和人(ショーシン)40 (10)
 松本 丈明(上水内陸協)21 (4)
 宮尾 勝雄(長野ろう校職)32 (14)
 田中 秀世(やすらぎの園)24 (7)
 滝沢  剛(屋代高)15 (1)
 諸岡 真悟(長野市消防)29 (14)
 土屋 隆正(新潟医技専)20 (5)
 永井 公彦(北信森管署)33 (5)
 吉沢 芹菜(信州新町中)14 (1)
 和田 一繁(戸隠中)14 (2)
 ▽補欠
 徳武 庄一(徳武LPG)52 (17)
 牧野  正(牧野設備)57 (2)
 清水 尚希(更級農業高)17 (3)
 清水 宏彦(ヤハタ)45 (7)
 篠根芙弥也(信州新町中)14 (1)
 大原 麻鈴(信濃中)14 (1)

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