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2005年11月 2日〔メディア局〕
自分の誕生日の新聞が、こんなに簡単に見られるとは―。「信濃毎日新聞アーカイブス」が10月中旬、諏訪市で開かれた諏訪圏工業メッセ2005で試験公開され、見学者から驚きの声が出ました。
アーカイブスは、信毎が創刊された1873(明治6)年から大正・昭和にわたる48万5588ページの紙面が見られるデータベースで、10月末に完成しました。3年がかりでマイクロフィルムをデジタル化し、DVD85枚分の情報がパソコンで取り出せます。
最大の特長は約5万件の出来事が、時代や地域、分野別に重大事項から並ぶ年表方式です。画面上の年表をたどれば、キーワードなしで楽に調べられます。
単語で検索する一般的な方法では、例えば「野球」「優勝」の2語を入力すると、関連する142件が年表で表示されます。その中の昭和3年「松本商が中等野球で全国制覇」を選ぶと、同年8月23日付朝刊の記事と、その日の紙面が表示されます。前後の関連記事が載った紙面も分かるため、それまでの対戦成績、凱旋(がいせん)の様子も見られ、当時の熱狂ぶりが分かります。もちろん掲載日からの直接検索も可能です。
さらに「浅間山噴火」「大逆事件」など約800件の重要項目からも一連の紙面を取り出せます。
アーカイブスは、マイクロフィルムでの検索に比べ大幅に労力が省け、とりわけ図書館から注目されています。長野本社一階・デジタルライブラリーで無料体験できます。価格は1セット157万5000円(税込み)。問い合わせはメディア局データベース部(電話026・236・3055)へ。
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