第121回秋季北信越高校野球大会の県勢は、佐久長聖が準決勝、上田西は準々決勝でそれぞれ敦賀気比に敗れ、1位校の長野は1回戦敗退。来春の選抜大会出場の可能性はほぼ消えた。
準決勝で惜敗した佐久長聖はスコア以上に力の差があった。得点の半分は相手のミスでもらった。同点とした直後の三回1死一、三塁を逸機するなど、中村監督が「最後まで打ち崩せなかった。あと一本が出ないのが力のなさ」と話したように、特に打撃力が足りなかった。
投手も右腕高野だけに頼らざるを得なかったように層の薄さが響いた。来夏までに新戦力の台頭が求められる。一方で、高野をはじめとする秋からの主力メンバーが多くの経験を積めたことはプラス材料だ。
上田西は2試合で3得点。東信予選からの課題だった攻撃力の乏しさが試合結果に表れた。準々決勝は結果的に継投のタイミングが遅れて大量失点したが、右腕五明が1回戦で新潟(新潟)を完封するなど投手陣には収穫もあった。
長野は勝敗の鍵を握っていたエース西沢が9失点の乱調。調子の波が大きいという課題を克服できなかった。8点差から猛追した打線の粘りは見事だったが、チャンスがありながら追いつけなかった。県大会で優勝しながら初戦敗退という結果は残念だった。
高岡商と敦賀気比はともに投手力を生かした戦いで勝ち上がった。鍋田、新堂の二枚看板の高岡商は準決勝まで3試合すべて1点差勝利。金沢(石川)との1回戦は九回2死から2点差を追いつくなど、打線の勝負強さも光った。敦賀気比は1回戦で優勝候補の一角だった星稜(石川)を零封。大久保、桾沢、白崎の3投手は潜在能力の高さを感じさせた。福井工大福井(福井)も打線に力強さがあった。上位各校に比べ非力さが目立った県勢は、オフシーズンにはパワーとスピードアップに努める必要がある。