7年ぶりの勝利を懸け、第2日第1試合で近江(滋賀)と対戦する松商学園ナインは8日、兵庫県西宮市の鳴尾浜臨海公園球場で約1時間半の最終調整に臨んだ。
ナインは開会式に参加した後、そのまま練習会場に移動。走者をつけたレギュラー打撃では、小尾監督のサインに応じて盗塁やスクイズなど攻撃の連係を確認。機動力を絡め、近江の守備を崩す戦いを見据えた。「攻撃が単調になるのは避けたい」と小尾監督。島田、藤森ら足の速いランナーが塁にいれば積極的に仕掛ける姿勢を示した。
近江の先発投手は読み切れないが、「いずれにしても相手は継投だろう」と小尾監督。左、右のどちらがきてもいいように、左右両方の打撃投手の球を打ち込んだ。
先発が見込まれるエース田中は、プルペンで軽めの投球練習。捕手を立たせて11球、さらに座らせて変化球を交えながら25球を投げた。田中は「調子はいい。大舞台の雰囲気を楽しみながら自信を持ってコースに投げ込みたい」と闘志満々だった。
乱打戦になった場合、近江に比べて投手層が薄い松商学園は苦しくなる。小尾監督は「落ち着いた展開にしたい。四回くらいまでに相手の先発投手から先制点を奪いたい」と、ゲームビジョンを描いていた。
<松商学園−近江 豊富な投手陣攻略が鍵>
2年生を主体にした松商学園打線が、左右2人ずつの投手をそろえる近江投手陣を打ち崩せるかが焦点になる。
松商学園は島田、藤森の1、2番コンビの出塁が鍵。長野大会から好調を持続する大久保、吉沢ら2年生の中軸の前に好機をつくれるかだ。
近江の先発投手は流動的だが、2年生右腕小熊を起用する公算が大きい。橋本、村岡の両左腕、右腕野口を含めた継投だろう。早めの継投でかわしてくる近江の必勝パターンを崩すことが勝利への近道となる。相手バッテリーや守備を崩すために、足を絡めた攻撃ができるどうかも展開のポイントになりそうだ。
松商学園は右腕田中が先発する。最速141キロの直球を主体に投球を組み立てるが、的を絞らせないために変化球の切れと使い方が大事。丸山慎のリードが重要となる。滋賀大会で打率5割7分9厘をマークしている4番川村らクリーンアップの前に走者を置かないことが肝心だ。
【写真説明】1回戦を翌日に控え、ブルペンで投球練習をする松商主戦の田中=8日、兵庫県西宮市