信濃毎日新聞ニュース特集「2007県議選」
投票率「戦後最低」8回連続更新 13選挙区で低下
2007年4月 9日掲載
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 8日投開票が行われた県議選で、無投票の7選挙区を除く19選挙区の投票率は57・26%(男性57・24%、女性57・28%)で、2003年の前回選(62・47%=旧木曽郡山口村分を除く)を5・21ポイントと大きく下回り、戦後最低を8回連続で更新した。須坂市・上高井郡(47・77%)と上田市・小県郡(48・38%)で50%を割り込むなど、前回選の佐久市が無投票で比較できない佐久市・北佐久郡を除く18選挙区のうち13選挙区で前回選より投票率が低下した。
 前回と比べた下落幅が大きかったのは上田市・小県郡(マイナス10・51ポイント)、中野市・下高井郡(同9・41ポイント)、伊那市(同8・96ポイント)など。一方、激戦が繰り広げられた上伊那郡(投票率71・76%)、駒ケ根市(71・11%)など5選挙区では前回選を上回った。
 県議選の投票率は、1979年の戦後第9回選までは80−90%台を推移していたが、75年の85・35%からは毎回下降。95年には67・03%と、初めて70%台を割り込んだ。2002年の出直し知事選を経て行われた前回03年は多くの新人が立候補。総定数に対する競争率が2倍に達する激しい戦いとなったが、投票率の低下自体には歯止めはかかっていない。
 戦後、県内で行われた県議選、知事選、衆院選、参院選のうち、投票率が60%台を割り込んだのは、村沢牧氏(社民党)の死去に伴い99年に行われた参院県区補選(欠員定数1)の49・59%、92年知事選(54・05%)など五つの選挙しかない。


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