信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

限界超え笑顔 日本メダル9個 パラリンピック閉幕
2006年3月20日掲載

 【トリノ19日=井上典子】第9回冬季パラリンピック・トリノ大会は19日夜(日本時間20日未明)、トリノ中心部のメダルプラザ(カステッロ広場)で閉会式を行い、冬季史上最多の39カ国から477選手が参加した大会は幕を閉じた。
 日本は金2、銀5、銅2の計9個のメダルを獲得。障害の程度に応じて細分化されていた種目数が前回米ソルトレークシティー大会の92から58に減ったものの、前回の銅3個を大きく上回る健闘だった。県勢ではノルディック・バイアスロン女子視覚障害で小林深雪(日立システム・北安曇郡小谷村出身)が金と銀、アルペンスキー女子座位で青木辰子(長野協同データセンター・長野市)が銅を獲得した。
 同日午後8時(同20日午前4時)からの閉会式で、選手たちは詰め掛けた市民の間を歩いて入場。日本選手団の旗手は小林が務めた。
 閉会を宣言した国際パラリンピック委員会(IPC)のフィリップ・クレーブン会長は「あらゆる年代の観客が会場に詰め掛け、スポーツに熱中した。パラリンピックの精神は皆さんの心に生き続ける」と語りかけた。
 パラリンピック旗が下ろされ、次回2010年の開催地、カナダ・バンクーバーのサム・サリバン市長に引き継がれた。花火が一斉に上がり、観客も大きな拍手を送り、10日間の大会は閉幕した。


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