信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

4年後へ 力強く 旗手の小林深選手「うれしかった」
2006年3月20日掲載

 「楽しかった」「次は勝つ」−。19日夜行われたトリノパラリンピックの閉会式。県関係選手は10日間を振り返り、4年後のカナダ・バンクーバー大会に向けて早くも意気込む選手もいた。
 選手入場行進では先に各国旗手が登場。40選手の代表として旗手を務めた小林深雪選手(32)=日立システム・北安曇郡小谷村出身=は、この日のクロスカントリー・クラシカル15キロに出場してから駆けつけた。
 「旗手のことは前日に聞いた。びっくりしたが、うれしかった」と小林選手。「大会の初めのうちは緊張してつらかったが、だんだん楽しくなった」と振り返った。
 式典後、各国選手が入り交じって記念撮影やウエア交換。アルペンスキーの三沢拓選手(18)=マウントハットカレッジ・東筑摩郡波田町=は米国選手とウエアを取り替えた。「開会式はレースを控えていて出られなかったので、今夜は楽しかった。4年後は表彰台の真ん中に立つ」と宣言。
 米国選手と肩を抱き合っていたアルペンスキーの小池岳太選手(23)=日体大・岡谷市出身=も「軽い考えでは勝てないことが分かった。これからの4年間は体から作り直し、競技に没頭する」と話した。


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