国土交通省千曲川河川事務所(長野市)は28日、7月の豪雨災害で消防団員らに水防工法を指導するなどして水害の抑制に貢献したとして、治水に関係する行政機関OBらでつくる「防災エキスパート」に感謝状を贈った。
千曲川や犀川を管轄する同事務所管内では、53人が防災エキスパートとして登録している。7月の災害では、このうち、延べ19人が漏水個所の水防などで専門知識を生かして活躍した。
同事務所で開いた授与式で、松原誠所長は「皆さんの協力がなかったらもっと大きな被害になっていた。豊富な経験を職員にも伝えていただきたい」とあいさつ。エキスパート代表の金箱貞さん(67)は「感謝状はボランティアで携わっている仲間の励みになる」と話していた。