7月豪雨災害で土石流などの被害に遭った岡谷市湊地区にある湊小学校の4年生27人が21日、長野市の県庁を訪れ、県の防災対策を学んだ。4年生は災害をきっかけに被災現場を見たり、森林の手入れや土砂災害について学習しており、県庁の県防災センターで職員の話を熱心に聞いていた。
子どもたちは、豪雨災害時に県が対策会議を開いた同センターの災害対策本部室で、県の部局長と同じようにU字型のテーブルに着席。県危機管理局職員は、豪雨災害では計24回の会議で「災害現場にどういう手助けができるかを決めた」と説明。砂防担当者は、災害後に土石流の発生を知らせるセンサーや大型土のうを設置したことなどを紹介した。
児童は「砂防えん堤が壊れることはあるの」などと質問。最後に歌を歌って感謝の気持ちを伝えた。終了後に浜佳大君(9)は「災害を防ぐためにいろいろな人がかかわっていることが分かった」と話していた。
【写真説明】豪雨災害の対策会議が開かれた災害対策本部室で話を聞く岡谷市湊小の4年生=県庁