諏訪市は15日夜、7月豪雨で園舎の一部が壊れた片羽保育園(諏訪1)の保護者への説明会を市文化センターで開き、全面建て替えの方針を伝えた。12月初めまでに最終的な結論を出す。
園舎裏の斜面が崩れたのに伴い、給食室の屋根には倒木が当たって穴が開いた。市は園舎の使用を中止し、園児80人は現在、角間川保育園(岡村)に通っている。
説明会には保護者約50人が出席。市児童課は当初、給食室だけの建て替えを予定していたが、建築基準法により園舎全体の耐震化工事が必要になることが分かった―などと説明。一方で、全面建て替えの問題点として、開園時期が大幅に遅れ、2008年以降になることを挙げた。
また、来年度から新園舎に移る城南保育園(高島)の園舎を片羽保育園として使用することを検討しているとした。
保護者からは「城南保育園は遠いので、現在の角間川保育園での保育を来年度も続けてほしい」「一日も早く片羽を再開してほしい」などの意見が出た。
同課は、全面建て替えの財源について担当部署との調整を進めており、結論が出た段階であらためて説明会を開く。