信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

ボランティアは誰でも 諏訪で浸水被害地の活動報告
2006年11月17日(10:04)

 7月豪雨で諏訪湖周辺が浸水被害に遭った諏訪市内でのボランティア活動の在り方について考える学習会が15日夜、同市清水一区公民館で開かれた。市社会福祉協議会の南部地区コーディネーターが主催。市災害ボランティアセンターの運営に携わった市社協の戸崎洋子さん(28)が当時の様子を説明、地元住民ら20人余が聞き入った。
 戸崎さんは、当時の写真をスクリーンに投影しながら、同センターを通じて小学校3年生から70代後半まで幅広い年代の延べ1265人がボランティア活動に参加したと紹介。「力仕事ができない人も、復旧作業に向かうボランティアに飲み物を手渡したり、ごみの分別をしたりと大切な役割を果たした」と話し、「ボランティアは特別なものでなく、誰でもできるもの」と呼び掛けた。
 南部地区の諏訪市清水、赤羽根、角間は、浸水被害はあまりなく、参加者からは「浸水被害の大きさも、多くのボランティアが必要だったことも、当時知らなかった。区を通じた広報があればよかった」「個々の区はパワーがあるのだから、普段から区同士の横の連携があれば、もっと市民の力を生かせたのではないか」などの意見が出た。


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