信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

復旧事業費を国に要求へ 松本・徳本峠登山道のつり橋
2006年11月 2日(10:26)

 環境省長野自然環境事務所(長野市)は1日、7月豪雨などで破損した松本市安曇島々の徳本峠登山道上のつり橋「行き橋」について、国の来年度予算案に復旧事業費を要求する方向で検討していることを明らかにした。予算化されれば、来年の登山シーズン中に、現在県が通行止めにしている同登山道が通行できるようになる可能性がある。
 行き橋は鉄製で長さ約30メートル、幅1メートルほど。5月の大雨でコンクリートの基部が露出、7月豪雨で落下した。日本山岳会信濃支部がこの日、同事務所と県に登山道の早期復旧を要望した。
 同事務所国立公園・保全整備課によると、復旧には橋の新設が必要で、建設費は6、7000万円程度かかる見込み。同課は「中部山岳国立公園内の由緒ある古道。大規模な復旧を伴うため、国が工事を行う必要があると考えている」としている。前後の登山道については、県などと分担を相談する。


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