信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

豪雨の影響で平均乗車は7人 霧ケ峰ラウンドバス
2006年10月28日(10:10)

 諏訪市、茅野市、下諏訪町に広がる霧ケ峰で、7月15―17日に「霧ケ峰ラウンドバス」を運行した実行委員会は27日、諏訪合同庁舎(諏訪市)で会合を開き、事務局の諏訪地方事務所が乗車結果を報告した。7月15日夕から降り続いた雨の影響で、平均乗車人数は7人。本年度初めて運行した強清水―車山肩―車山間に限ると平均3人で、来年度は同路線の運行を見直すことにした。
 実行委は諏訪地事所と3市町などでつくり、この日は委員22人が出席。強清水―車山肩―車山間は3日間で延べ123便が運行し、乗車人数は計360人。旧和田峠スキー場駐車場―八島湿原駐車場間は豪雨による通行止めで17日は運行できず、136便に1460人が乗車した。同路線の平均乗車人数は11人と、昨年平均の23人を大幅に下回った。だが、好天だった初日の乗車人員はほぼ昨年並みで、来年度も継続に向け、県が予算要求する方針だ。
 強清水―車山肩―車山間については、委員から「雨を差し引いても乗車人数が少ない」「バス会社にとっても収入が極めて少なく、継続は厳しい」など、継続に否定的な意見が相次いだ。
 ラウンドバスは、ニッコウキスゲの最盛期に合わせ、渋滞緩和と霧ケ峰を歩いて楽しんでもらう目的で運行。昨年までは、旧和田峠スキー場駐車場―八島湿原駐車場間でシャトルバスを運行していた。


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