諏訪地方6市町村や県、警察、消防などでつくる諏訪地域東海地震等対策推進協議会の情報等部会は26日、県諏訪合同庁舎で会合を開き、7月豪雨時の情報収集、伝達の課題について意見交換した。「防災行政無線の音声が雨でかき消され聞こえなかった」「災害対策本部での情報の整理がうまくいかなかった」などの課題が上がった。
約30人が出席。被害が大きかった諏訪湖周3市町の防災担当職員が災害時の状況と課題を報告。土石流で8人が亡くなった岡谷市の職員は「現場での対応に手いっぱいで、確かな情報が入ってこなかった」とし、「区内に住む市職員をあらかじめ連絡員にしておくなどの対応が必要」とした。
下諏訪町の担当者は、防災行政無線が聞き取りにくいとの声を受け、無線受信機の導入を検討していることを報告した。
また、ケーブルテレビ会社のエルシーブイ(諏訪市)は、気象庁の「緊急地震速報」を受信し、推定震度と揺れが到達するまでの時間を社内の装置に表示するとともに、社内に揺れの強さを放送する実験について報告。4月から行っており、「今後、公共施設に音声で揺れの強さを知らせる端末装置を設置し、効果を検証したい」とした。