信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

消防団員の遺族に賞恤金 岡谷市
2006年10月11日(10:33)

 岡谷市は10日、7月豪雨災害で消防団の活動中に湊地区の土石流に巻き込まれ死亡した市消防団第7分団の小坂陽司さん=当時(45)=の遺族に、公務での殉職者などを対象にした賞恤(しょうじゅつ)金2520万円を贈った。妻祐子さん(44)が市役所を訪れ、林新一郎市長から顕彰状と目録を受け取った。
 林市長は「二度と事故が起きないように取り組み、(小坂さんの)死を無駄にしないよう消防団活動に生かしていきたい」と述べ、小坂さんの冥福を祈った。祐子さんは「災害が起きてから間もなく3カ月。少しずつ自分たちの生活に戻れるようになってきた。子どもや地域の人たちと一緒に頑張っていきたい」と話した。
 市は賞恤金に関する条例で、消防団員が消防業務を遂行したことによって死亡したり障害者になった場合に贈与することを定めている。賞恤金の贈与は1972(昭和47)年以来で、今回の金額は条例で定める最高額。


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