7月豪雨災害で消防団員として活動中に土石流に巻き込まれ死亡した岡谷市消防団第7分団の小坂陽司さん=当時(45)=の知事表彰が24日、諏訪市の県諏訪合同庁舎であった。田中知事が、小坂さんの妻祐子さん(43)=同市湊4=に表彰状を手渡した。
小坂さんは7月19日未明、消防団員数人とともに岡谷市湊の住宅地の上部で、水が流れ込まないように土のうを積んでいた。その最中に土石流に襲われ、同日午後、遺体で発見された。
祐子さんに表彰状を手渡した知事は「(小坂さんが)人のために尽くしたということが心の中で生き続けます」と感謝した。祐子さんは「表彰状を霊前にささげたい。主人の誇りを感じながら生きていきたい」と、言葉を詰まらせながら話していた。
この日は、災害時に一緒に作業し、父親の滋さん=当時(75)=を同じ土石流で亡くした第7分団長の花岡義樹さん(45)ら、消防関係者6人も出席した。小坂さんは7月19日付で2階級特進し分団長になった。