信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

県内被害557億円 速報値を40億円余上回る
2006年8月24日(09:37)

 県は23日の県会商工生活環境委員会で、7月の豪雨災害による県内の道路や農地、公共施設などの総被害額は約557億円に上る見通しだと報告した。3日現在のまとめを40億円余上回っており、11月ごろに確定する見通しだ。
 県危機管理局によると、県内の風水害では2004年10月の台風23号(被害額500億円)を超える規模。被害額の内訳は、道路や橋の被害が743カ所で約109億円、河川が878カ所で約194億円。土砂崩れなどの山地被害は323カ所で約77億円、農地や農業用施設の被害は1813カ所で約47億円、農作物被害は31市町村で約16億円。
 死者は、見回りに出かけて行方不明となって遺体で見つかった上伊那郡辰野町の男性や作業中に倒れた同町内の男性を含む12人、行方不明者1人、負傷者20人。建物被害(物置などの非住家を含む)は全壊30戸、半壊22戸、一部損壊44戸、床上浸水826戸、床下浸水2580戸だった。
 避難所は37市町村の138カ所に設置。延べ1万7988人が避難し、7月19日には最大の5268人が避難した。


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