信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

豪雨災害からの復興願い光の大輪 諏訪湖花火大会
2006年8月16日(10:01)
06081602.jpg

第58回諏訪湖祭湖上花火大会が15日夜、諏訪市の諏訪湖畔で開かれた。戦後の復興を祈って始まった大会は今年、過去最多の約4万1000発(40セット)を打ち上げ、7月の豪雨災害からの復興を願った=写真。

 今回は23年ぶりに「3尺玉」(直径約90センチ)の水上スターマインが復活し、大会を締めくくる大ナイヤガラの前に登場。一帯の空気を震わせる大音響とともに光の花を直径約650メートルに広げて湖面を照らした。

 全国から訪れた見物客は過去最多の約48万人(実行委員会発表)。湖畔を埋め尽くし、約2時間の光の競演を歓声を上げながら楽しんだ。

 7月の豪雨で、諏訪市では約2000戸が浸水。岡谷市では土石流で8人が亡くなった。実行委会長の山田勝文諏訪市長は冒頭、「諏訪の歴史は諏訪湖のはんらんの歴史でもあった。そのたびに悲しみを乗り越えてきた。こよいの花火が明日へ向かう大きな元気と勇気を与えてくれると確信する」とあいさつした。


<前の記事 大雨被害 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun