7月豪雨による土石流で校舎が使えなくなっている岡谷市上の原小学校(長地出早)の児童を励まそうと、地元の横川公民館や横川区子ども会育成会などが14日夜、納涼会「がんばれ!上の原小の子どもたち」を横川公会堂で開いた。金魚すくいや水風船釣りなどの露店が並び、子どもたちの歓声が響いていた。
7月19日未明に同校の裏山が崩れ、校舎内に土砂が流れ込む大きな被害を受けた。また、地元では児童らが楽しみにしていた同月22日の地元神社の祭りも中止に。子どもたちに元気を取り戻してもらおうと、毎年開く地区の納涼祭の代わりに企画した。
特設ステージでは、住民有志がオカリナで同校校歌を演奏、勇壮な太鼓演奏の披露もあり、大きな拍手が起きていた。同小5年の福田将吾君(10)は「学校が壊れ、祭りも中止になって残念だったが、今日は楽しい」と話していた。
企画の中心になった同育成会の青木大祐会長(35)は「予想以上の人出。早く学校が元に戻り、子どもたちが元気になってほしい」と願っていた。
【写真説明】児童を励まそうと開かれた納涼会で、水風船釣りを楽しむ親子連れ