信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

上小各地で警戒続く 斜面に亀裂や路肩崩落
2006年7月22日(10:21)
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 上田小県地方で21日も豪雨災害への警戒が続いた。上田市岡では、住宅から約30メートルの斜面に亀裂が見つかり、20日夜に1世帯がいったん自主避難。市災害対策本部は岡地区に限らず、斜面の土や河川堤防が多くの水を含んでいることから「危ないと感じたらまず避難してほしい」と呼びかけている。
 岡地区の斜面に入った亀裂は、墓地の下で、横方向に約20メートル。シートで覆った上で、市職員が危険度を点検している。
 県上田建設事務所によると、上小地方で斜面の崩落や、崩落で川がせき止められてはんらんが起きた場合、人家に被害が及ぶ恐れがある個所は約70地点に上る。
 一方、上田市の浦野川では仁古田のほか、小泉の「日向橋」近くでも19日に堤防の一部が削られ、既に応急工事が行われているものの、近くに集落があるため市は注意を促している。
 県上田建設事務所によると、今回の豪雨災害で、管内の河川で土のうを積むなど補修の対象となった主な地点は▽依田川(長和町古町3カ所、和田2カ所)▽浦野川(上田市仁古田、小泉)▽産川(上田市手塚、築地)▽大門川(長和町大門)−の計10カ所。
 東御市では、路肩崩落で大日向の県道東部望月線の通行止めが続いた。市は「斜面の立ち木が倒れたり、落石が起きたりする危険性はある」(管理課)としている。
【写真説明】亀裂が入った部分にシートがかぶせられ、警戒が続く上田市岡の墓地の下の斜面=21日午前11時45分


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