信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
まず職員の意識改革 村井氏、市民団体の会合で
2006年8月10日掲載

 知事選で初当選した村井仁氏(69)は9日、支援を受けた市民グループ「新長野県政連絡協議会」(代表・永田恒治弁護士)のメンバーらと松本市内で懇談した。村井氏は県職員の現状について「県民のためよりも(田中)知事に気に入られるように行動している」とし、知事就任後の優先課題として「県職員の意識を県民の奉仕者として変えてもらう」と述べた。
 懇談会には連絡協を構成する県内各地のグループなどから約80人が出席。村井氏はあいさつで、「耳当たりのいい言葉ではなく、結果で(成果を)実感してもらえるような運営をしたい」とした。
 出席者からは、県議の8割近くが同氏を支援したことを踏まえ「県議との関係は(適度な)距離を保ち、それを(県民が)理解できるようにしてほしい」との注文が出た。
 連絡協としては、人事や政策決定過程で「透明性の高い、開かれた県政を実現」するよう要請。永田代表は「利権を求めるつもりはない。真の県政を実現するために監視しながら、一方で(県政の)中に入って改革を実現したい」と話した。
 村井氏は告示前、連絡協に「旧来の県政に復することなく、混乱・停滞した現県政を県民と一体となって改革する」との確約書を提出しており、この日は、同氏の求めで懇談会を開いた。
 事務局によると、連絡協は解散せず、今後は2カ月に1回ほどのペースで勉強会を開き、県政に政策などを提言していく考えという。


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