信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
模擬投票も村井さん「当選」 中高生が参加
2006年8月 9日掲載

 日本青年会議所長野ブロック協議会は8日、6日投開票された知事選に合わせて行った未成年者の模擬投票の結果をまとめた。中高生を中心に、選挙権のない20歳未満の570人が参加。当選した村井仁さんを選んだのが315人で、現職の田中康夫さんを選んだ237人を上回った。無効(白票を含む)は18人だった。

 選挙期間中に長野市、松本市でそれぞれ2日ずつ街頭投票を呼び掛けたほか、インターネット上で投票を受け付けた。松本筑摩高校(松本市)は7月19−21日に1年生の授業で実施。これらを集計した。

 街頭投票では投票理由を記述してもらった。村井さんに入れた側には「田中さんは、いろいろもめてしまった」「公私混同をするから」といった意見のほか、村井さんの「人柄」を挙げた人が目立った。中高生にとって切実な、県立高校再編計画の見直しを求める声もあった。

 一方、田中さんに投じた側は「借金を減らしてくれた」「高齢者福祉や子育て支援がいい」と政策を評価する声が多かった。「若い方がいいから」「長野県を有名にしてくれた」などの理由もあった。

 今回は高校生を含む県内外の10代、20代十数人がスタッフとして投票を呼び掛けた。長野市出身で都内在住の大学生、白沢史那さん(21)は「予想以上の投票数。選挙公報を前に考え込む人もいて、選ぶことの意味や難しさを感じてもらえたと思う」と話している。


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