信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
「市町村と対話」期待感 知事選受け長野市長と松本市長
2006年8月 8日掲載

 長野市の鷲沢正一市長、松本市の菅谷昭市長は7日、前自民党衆院議員の村井仁氏が初当選した知事選の結果を受けてそれぞれ記者会見し、新県政への期待感を示した。
 鷲沢市長は選挙結果について「県民が県政運営に安心感を求めた結果ではないか」と分析。「新県政は、市町村と十分にコミュニケーションを取り、政策を打ち出してほしい」と述べた。選挙戦で村井氏が訴えた市町村への権限移譲について、都市計画決定や教員の人事権などの具体例を挙げた。
 菅谷市長も村井氏に対し「市町村が主役だとして、話し合いを尊重する姿勢を示している」と、今後の対話に期待感を示した。一方で、前面に出て村井氏を支持した政党や県議、市町村長らには「新知事が政策をスムーズに実行できるよう、いったん引くべきだ。改革を後戻りさせる旧態依然の状況に戻ることは県民が納得しない」と注文した。
 落選した田中康夫知事については、県政を身近にしたことなどを評価。その上で、改革の手法に理解が得られなかったと指摘し、「県民は田中県政がもたらす県民益より、反県民益の方が大きいと判断したのではないか」と述べた。


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