信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
11項目の政策発表 村井氏 達成度を数値目標に
2006年8月 1日掲載

 知事選に立候補している新人で前自民党衆院議員の村井仁氏(69)は31日、飯田市の飯田文化会館で開いた合同個人演説会で、「県政改革の主な課題」として、11項目の政策を発表した。施策の達成度を数値目標として定めた中期総合計画の策定や、高校再編計画への対応などを盛り込んでいる。
 中期総合計画は「県民の参画」によって策定すると説明。財政運営では歳出削減に努め、予算の重点配分や県債残高の減少による安定的な財政運営を目指すとした。
 社会基盤整備の関連では、治山や治水、砂防事業などの「減災対策」を推進。県営ダム計画の中止に伴う治水・利水政策については、現県政が「『脱ダム』宣言に伴い迷走した」と指摘し、「安全で実現性のある対策を地域住民とともに早期に再検討する」とした。廃棄物対策では、産業廃棄物処理施設の整備方針も打ち出した。
 村井氏は「選挙戦で県内を一巡し、多くの県民の声を聞く中で、取り組むべき課題を整理した」としている。
 これに対し現職の田中康夫氏(50)は、演説会終了後、体系的な政策・公約を今後新たに示すかどうかの質問に「高齢者在宅介護のタイムケア創設や木製ガードレール整備など、既に幾つも述べている」と話した。


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